足立の昔がたり
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白しらはた旗塚づかのひみつ伊いこう興には、千三百年から千七百年前につくられた、身分の高い人のお墓はか(古こふん墳)が、たくさんあった。しかし家や道路を作るために次つぎにとりこわされ、現げんざい在残のこっているのは、白しらはたづか旗塚ただひとつとなってしまった。この塚のことを地元の人は、「二にほんまつ本松」または「六ろっぽん本杉すぎ」と呼よんでいる。「二本松」という呼び名には、こんな話が伝つたわっている。その昔、ここは神社で、塚の上には大きな松の木があった。しかしあるとき、大風で松の木が、たおれてしまった。すると木の根もとから、たくさんの武ぶき器が出てきた。それを見た一人の村人が、気に入った刀をひとつ、家に持ち帰った。ところが、どういうわけか、その夜から家族全員が、重い病気にかかってしまったのだ。��【白旗塚史跡公園】東伊興三丁目10-14105

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