足立の昔がたり
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110水すいじん神になった大ヘビ 日にっこう光街かいどう道と毛け長なががわ川が交こうさ差するところに水神橋という橋がかかっていて、その橋の近くに小さな祠ほこらがある。この祠のいわれは、こうだ。昔、このあたりに、以いぜん前は武ぶし士だった小宮という男が、ひっそりと暮くらしていた。お天気のよいある日のこと、家にいるのにあきた男は、釣つりにでかけた。ちょうど、近くに魚のいそうな沼ぬまがあったので、そこでのんびりと釣り糸をたらすことにした。しばらくすると、後ろの方で、カサッコソッ、カサッコソッと、おかしな音がする。「何の音だろう?」よく聞いていると、その音はしだいにこちらに近づいてくる。あわててふり返って見てみると、沼へと続つづく林の中から、丸太��【水神社】西保木間四丁目14

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