足立の昔がたり
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昔は、おできのことを「くさ」といった。だから、おじいさんは「くさ」が治ったので、そのお礼にと、「くさもち」をお供えしたんだ。しゃれのわかる、楽しいおじいさんだね。おじいさんは大よろこびし、治してくれたお礼にと、浅あさじがはら茅原へ行ってよもぎの葉をつみ取り、くさもちを作ってお供そなえした。このようなことがあってから、このお地蔵さまはおできに効こうか果があるということで、このお地蔵さまをくさもち如にょらい来、※そして、如来のあるお寺をくさもち寺と呼よぶようになったそうだ。 ※如来↓仏ほとけさまを心から敬うやまっての呼び名。139

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