足立の昔がたり
144/152

140今回、監修をやらせていただくにあたって、何より念ねんとう頭にあったのは「住んでいる人たちに、地元を好すきになって欲ほしい」ということでした。そのためには区の成なり立ちや、語り伝つたえられてきた話を知るのが、早道だと思います。今、私たちが歩いている道を、何百年か前には、丸太と見まがうような大だいじゃ蛇が這はっていたなんて、考えただけでも楽しくなりませんか。あるいは歴れきしじょう史上の著ちょめいじん名人が、私たちの地元と意外な関かかわり方をしていたなんて、知るだけでうれしい気持ちになりませんか。自分の住んでいる場所に、そんなワクワクした気持ちを抱いだけるのは、とても楽しくて幸せなことです。そんな気持ちを少しでも子どもたちに伝えられるよう、たくさんの人たちが力を尽つくして、この本ができあがりました。けれど残ざんねん念なことに、ページの都合などで紹しょうかい介できなかった話も、たくさんあります。ぜひ、ご自身で近くの図書館や郷きょうどはくぶつかん土博物館に足を運んで、さらに深く足立区を知っていただければと思います。きっと知れば知るほど、足立区が好きになることでしょう。この本が、そのきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません。 小しょうせつか説家 朱しゅかわ川 湊みなと人監かんしゅう修のことば

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です