足立の昔がたり
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みんなの期待にこたえるように、十数人の船頭さんが何なんせき隻かの舟ふねで、怪物を追い立てはじめた。手に手に竹ざおを持ち、水面を叩たたいたり、じゃぶじゃぶと波を立てると、それにおどろいた怪物は、やがて、その大きなすがたをあらわした。 それはなんと、海にいるクジラだった。大水に乗って、海からのぼってきてしまったのだ。13

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