足立の昔がたり
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33 足立区には、子どもたちに語りついでいきたい地ちいき域の伝でんしょう承をまとめた「足立百の語り伝つたえ」「続ぞく・足立の語り伝え六十六話」などがあります。このたび区くせい制八十周しゅうねん年の記きねん念事業の一つとして、この中から厳げんせん選した四十話を「足立の昔がたり」として新たに刊かんこう行いたします。 編へんしゅう集にあたっては直木賞しょう作家である朱しゅ川かわ湊みなと人さんに全ぜんめんてき面的なご協きょうりょく力をいただき、物語の監かんしゅう修をお願ねがいしました。朱川さんは、九歳さいより足立区で育ち、子育ても足立区でして来られた足立区にゆかりの深い作家のお一人です。また、表紙や挿そうにゅう入等のイラストにもこだわり、一話一話が持つお話の世界を大切にしつつ、作品を読んだお子さんの想そうぞうりょく像力を大きく引き出せるようつとめました。舞ぶたい台となっている場所の地図も載のっていますので、読後はぜひ足を運んでいただくと、作品がより身近なものとなるはずです。 新線の開業や大学進出など、区を取り巻まく社会環かんきょう境は大きく変へんか化しつつあります。そうした中、ふるさとの歴れきし史や文化をきちんと学び、その良さを認にんしき識しつつ、それを次世代へと確たしかに継けいしょう承していくことが重じゅうよう要です。この「足立の昔がたり」が、足立の歴史を紐ひもと解く一助として大いに活用されることを願ってやみません。 足立区長 近藤 やよいごあいさつ

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