足立の昔がたり
94/152

お諏すわ訪さまのヘビ 昔、諏すわじんじゃ訪神社のあるあたり一いったい帯を「図の島」と呼よんでいた。神社の南みなみがわ側に大きな沼ぬまがあり、この土地がちょうど島のような形になって、まるで絵に描かいたように美しかったからだ。この図の島の沼には、お諏訪さまのお使いだといわれる白いヘビがすんでいて、お参まいりに来る人たちからも大切にされていた。さて八はちだい代将しょうぐん軍吉よしむね宗のころ、多くの新しい田んぼが作られて、今までの沼の水だけでは足りないと、かわりの水路をひくことが決まった。おかげで水不ぶそく足は解かい消しょうし、また、今まで使っていた沼の水も、これからは、いらないと村人たちは気がついた。それならば、沼を埋うめて田んぼにしようと話はまとまり、一年もたたずに美しい田んぼができたという。村人たちのよろこびとは反対に、お諏訪さまの白ヘビは困こまってしまった。すむところをとられてしまったからだ。そんな中、図の島のまわりで、妙みょうな病がはやりだした。医者が出した��【舎人諏訪神社】舎人二丁目1590

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です